2012年03月16日

イラク、サウジアラビアのヤンブー港経由代替案浮上

15日のクルド系AKニュースはイラクがイランホルムズ海峡封鎖危機に関して4つの原油輸出代替案を検討していることを報道した。

イラクは80パーセントの石油輸出をホルムズ海峡経由で行っている。残り20パーセントがトルコだ。イラン産の日量2.2百万バレルの内1.7百万バレルが同海峡を通過する。同時に世界の主要な通路でもある。


4つの代替案とはトルコ経由、シリア経由、ヨルダン経由、サウジアラビア経由だ。


トルコ経由:現在日量400千バレル。新規パイプライン建設と現在のパイプラインの増強が必要。
シリア経由:シリア情勢に鑑みて現状困難と判断。
ヨルダン経由:アカバ港から出荷。
サウジアラビア経由:紅海のヤンブー港経由で出荷。1980年代に建設されたパイプラインを修復し1.5百万バレル輸出。


トラック(タンクローリー)での輸出は非実用的である。

イラク・サウジアラビア間パイプラインは626キロメートルあり、ヤンブー市に輸送される。パイプラインは1986年に三菱とハンガリーのOTFにより建設された。ただしサウジアラビアとの外交的問題が残っている。


Iraqi government discusses alternatives to Strait of Hormuz

Pipeline investment needed in Iraq: Penspen


4つの代替案とは4つの国を経由して世界市場にアクセスするという意味になる。またイラクは3つの海から輸出する必要がある。ペルシャ湾、地中海、紅海の3つだ。ホルムズ海峡が封鎖されれば地中海か紅海に面している国を経由して原油を輸出することになる。地中海はトルコとシリア、紅海はヨルダンとサウジアラビアである。


トラックでの陸路輸送の非実用性の話はヨルダン経由を指していると考えられる。

シリアの話は、イラク・シリア間パイプラインでイラク北部キルクーク・バニアス間パイプラインと考えられる。

記事ではサウジアラビア間パイプライン改修には、外交関係の修復が必要との認識を示している。

キルクーク・ジェイハン間パイプラインは日量17万バレルの輸出能力というが現在は日量10万バレル弱である。7万バレル少ない。理由は明白に示されていない。一方イラク中央政府はクルド自治区に現在の日量65千バレルから175千バレルに原油輸出を増量するよう要請している。クルド自治区は原油輸出量をイラク中央政府との合意の半分以下に絞っている。11万バレルの増量要請だ。少なくとも後7万バレルはクルド側からトルコ・ジェイハンに技術的には送れると考えられるがクルド側はそうしない。




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posted by taka at 16:45| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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